司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 「司法試験・予備試験の合格は、自分だけの実力では不可能である」と、いつも言っている。“合格の神様”や周囲の協力があってこそ、栄冠を勝ち取ることができる。決して、自分一人の力だけではない。このことが分かると、“感謝する”という気持ちが湧いてくる。
今日は、周囲の人のうち、受験生の母親について話したい。今まで、40余年からの経験からみると、合格する人の母親は、すべて、わが子の勉強には献身的である。
あるお母さん。何年もすべる長男のために、毎朝5時に起き、近くの神社で“願かけ”を欠かせなかった。それも7年間も。やっと息子が合格した年に、彼女は脳の病に倒れてしまった(その後、少しずつ回復しつつある)。
最近では、都下のお母さん。家が商店で忙しいために、1駅離れたところに2振中の娘、A子を住ませ勉強させている。毎日毎日、昼過ぎに食事を作りにやってくる。婚期に入っている長女には、一日でも早く合格してもらいたい。知人の紹介で指導を頼まれたわしは、2013年の合格に間に合わせるために、必死になった。ところが、「短答」では暗記してばかり。「論文」では、誤字が多く、何を書いてあるか分からない。1~2か月たっても、同じミスを何度も何度もやってしまう。わしは、怒った。「お嬢ちゃん勉強をしている。受験のプロにならないと、絶対、受かりませんよ」「受けるか、やめるか、どちらかにすること」。しょげる彼女。しかし、わしは、容赦はしない。法曹になるのだから、お嬢ちゃん受験生では、無理だからである。
ところが、1週間前、食事の支度にやってきたお母さんに向かって、彼女は言った。「今までの自分は甘かった。2振もしたのは、ミスを直さなかったから・・・」「お母さん、私は、これから受験のプロフェッショナルになる。今日から、お嬢ちゃん受験生は、きっぱりやめる」「今年は、必ず決めるから」と誓った。
この言葉を聞いた、お母さん。少し笑ったと思ったら、ポロポロ涙を流し出した。その日から、お母さんがいつ見ても、机に向かっているという。A子さんには、“合格の神様”が、きっと“合格の2文字”をプレゼントするだろう。
司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 親を敬い、感謝する。そこから、“勉強のパワー”が湧いてくる。親をうとんじたり、ないがしろにする子どもは、必ず不幸になる。合格なんかは、あり得ない。
なお、本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
さあ! 今日も親の心に礼をいい、がんばる。“スコーン”と行くぞ。絶対合格だ!!
【成川先生の合格語録】
「感謝してから、勉強する」
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