受験生のA君は、この半年間、私と一緒に憲法などの勉強をしてきた。択一(短答)の各肢を論文的に解いている。暗記ではなく、理解に徹している。
論文でも、試験委員のコメントを熟読して、何度も何度も答案作成をした。実力は、半年前より格段の進歩遂げた。
そのA君が、このほど行政書士試験を受けた。この試験の科目は、新司法試験とほとんど同じである。
「昨年は、できなかったが今年は、できました。特に憲法は、満点でした。出てくる問題すべてについて、出題意図がわかり、“アッ”という間に解けました。それは、もう鼻血が出るぐらいの上出来でした」という。
「成川先生のやり方は、間違っていないことが証明できました。この調子でやれば、司法試験も突破できることに確信が持てました」と言う。
およそ、憲法や法律の勉強は、法の趣旨を理解し、実際の問題に法の適用をすることである。そこでは、学説や判例を暗記する必要は、まったくない。
学説や判例の核心を理解すれば、いいのである。私は、この「当たり前」のことを、受験生に伝えたい。
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