司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　先日、「短答の心を、読む！」という合格ノウハウを、このブログで示した。それを読んだ「合格の森」会員や全国の受験生から、「なるほど」という感想をたくさんいただいた。さらに、「論文について、教えてほしい」との要望を受けた。今日は、「論文の心を、読む！」を説明したい。
「論文の心」とは、試験委員の先生が、論文問題を通じて、受験生の法学に関する習得力を試すもの。出題者の趣旨を、意味する。「なぜ、この問題を示したか」「どのような解答文を、期待しているか」を示している。「論文の心」は、即、「試験委員の心」だ。
▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　「試験委員の心」を知るために、本番から数か月後に、当局から出される通称「試験委員コメント集」を、丁寧に読むこと。そこでの留意点をチェックしたい。
（1）過去に出された問題文と「試験委員コメント」が、司法試験では9年分、予備試験では4年分。これらを熟読すると、出題者の趣旨や論文作成アプローチが分かってくる。
（2）問題文と「試験委員コメント集」を対応させながら、勉強する。何度も検証すると、「なるほど、こういうことか」が少しずつ見えてくる。「試験委員コメント集」では、問題文の本質と書き方を示してくれる。それを13年分（＝9年分＋4年分）について、理解中心の学習をすれば、抜群に論文力がつく。上位合格も、可能だ。それ以上の知識やノウハウは、いらない。
（3）2015年（平成27年）5月の司法試験・予備試験本試験は、どんな新作問題が出されても、“13年分のモルツ”（論文の基本力・応用力）があれば、優に問題の本質が理解できる。合格答案も、作成が可能だ。ただし、過去問を単なる暗記中心で勉強していたら、まったく歯が立たない。
（4）しかし、「過去問と試験委員コメント集は、過去のもの。今後、出題されないから、勉強しても無意味だ」ということを、よく聞く。愚かなことだ。“13年分の問題”の中に、本質・趣旨が同じものが、各科目とも何回も出ている（訴訟法に、その傾向が特に強い）。13年間もの出題文が出されているから、極端に言えば、司法試験・予備試験の問題は、もう、出尽くしたと言えるほど。
（5）「試験委員コメント集」を読むと、“論文の心”が、手に取るように分かる。こんな高度な資料を当局が指示してくれているのは、ありがたい。それをやらない受験生は、論文の勉強は、どうするのか。まったく、手さぐりではないか。「試験委員コメント集」に入っている“本試験問題”と“コメント”を読み、理解するだけで、論文は上位合格出来るのに・・・。
▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　日本社会のために、どうか、“賢い受験生”になってください。小生から、たってのお願いです。ものごとの本質を理解して、勉強してほしい。そのことが合格後、実務に入った時の地力になります。よい法曹になるため、よい受験勉強をしてください。
さあ！　今日も“スコーン”に“爆勉”しよう！　絶対合格だ！！
▼本日午前4時更新の「合格ブログ（成川豊彦日記）」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。
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【成川先生の合格語録】
「試験委員の心を読めば、即、合格！」
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Q：夫が、予備試験の受験中です。会社員です。最近、仕事上のトラブルが続いて、思うように勉強に集中できません。取引先のクレーム処理を何件も振られたり（ときには、電話口でどなられるそうです）、土曜・日曜に出社するよう上司から言われたり。かなり元気をなくしており、心配しています（神奈川県、合格ネーム・FNさんの妻）。
A：大変、ご主人は辛いかもしれません。しかし、「目の前の問題に、絶対に負けない！」と、強く念じます。そして、仕事と勉強を2本立てで頑張るように。そうすると、クレームの方から「スンマセン」と去っていくものです。怒っている相手にはとりあえず、謝りましょう。「嫌だ、辛い」と思うと、トラブルはその心の隙を突いてきます。勉強・試験も同じです。仕事で勝てれば、試験にも勝ち、合格できます。“できる、できる”と“超プラス思考”へと、持っていきましょう。
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