受かる・土台作り作戦

不合格者座談会 第3回 何回も失敗。そのうち消えていくのはなぜか?

 不合格者座談会 第3回

成川先生:前回は、予備試験・司法試験の厳しい現実についてお話ししました。

次は、予備試験に何回も失敗し、消えていく人について、話をします。Bさん、このような現状をどう思いますか。

Bさん :合格者のまねをして、「1年目には、この問題集、2年目は、学校の答練をやった」という安易なやり方を積み重ねてやるだけで、実質的には効果のある勉強をしていなかったのではと、思います。

成川先生:しかし、そこには問題があります。合格者が言おうが言うまいが、関係ありません。国家試験に、より合理的に受かる勉強をしていたかどうかが、問題なのです。

何回も失敗する人は、そのミスの中で、自分のノウハウを作っていけばよかったのです。

もし、受かるために絶えず改善しながら勉強をする手間暇が惜しいのなら、最初から参加しなければいいのです。消えていくならやらない。最初から勝負にはならないからです。

やる限りは受かるまで続けましょう。ギブ・アップする人は、適当にやって、資格が欲しいだけです。やはり、法曹という仕事をするならば、最後までやり抜く。そうすれば、受かります。合格することで、周囲の人の信頼も勝ち取ることができます。

合格の反対は、不合格ではありません。努力するのを止めて、諦めることです。

さて、これまでは予備試験・司法試験における短答式試験に関しての皆さんの問題点を述べました。短答・論文、共通することは多いのですが、少し、論文について述べたいことがあります。

10数年前に、新しい司法試験が始まって、試験委員による論文問題に対するコメントが発表されて、私は、ビックリしました。

国家試験なのだから、答えがあるだけで十分です。その上に、試験委員自らのコメントを出す必要はありません。しかし、現実には司法試験委員会からコメント集が発表されます。こんな資料が出されていないと、現行の制度が維持できないのでしょうか。おかしい、と思いませんか。

論文の試験委員が、自ら出した問題の解説までするなんて、聞いたことがありません。それだけ、大半の受験生が、学校で暗記中心の勉強をしていて、レベルが低いのでしょうか。

 

圧倒的多数である「イチ組」(「ゴ組」を除いた一般受験生のこと)の予備試験・司法試験受験生は、「ゴ組」合格者の彼ら・彼女らのように、ちゃんとした勉強をしていません。ですから、皆さんは少し考えて勉強すれば、すぐに受かるようになります。

 

実は、今回の座談会ですが、「不合格者」という名前が付いています。しかし、裏の意味は合格者座談会です。皆さんが語ってくれる自身の弱点を踏まえ、失敗の要因を直せば、次は必ず、目標を達成できるからです。

次回は、各自の不合格の要因とは何か、考えます。

 

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