受かる・土台作り作戦

不合格者座談会 第6回 なぜピントは合わないのか?

 不合格者座談会 第6回

 

 

成川先生:今回は、普段の勉強での姿勢について考えてみましょう。皆さんと話していて、気になることがあります。それは、ピントが合わないことです。こちらの聞いている事、話題としている問題とズレたところで、話しをしようとしている。

それは、一体どうしてでしょうか。                                                          

Bさん :(戸惑った表情で)ウーン、言われるまで気付きませんでした。普段、会話では、「あなたの話は、ポイントがずれているよ」なんてことは、面と向かって言われたことがありませんから。

そういえば、話をしていて、相手が困惑している様子が、時々あったと思います。今思うと、焦点があっていなかったからでしょうね。

 

Aさん :相手も真剣には、聞いていないからでしょうか。自分とは関係ない。他人事だからと、受け止めているから。だから、気付かないまま今日まできたと思います。

でも、成川先生に指摘されるまでは、気が付きませんでした。

 

成川先生:なるほど、自分の話がずれていても、その指摘は、社会人同士では、言われないか(考え込む)。

そうでしょうね。相手も、自分が嫌われるようなことを、あえて言わないでしょう。でも、1つ確かなことは、頭のいい人なら気付いていると思いますよ。そして、きっと陰で「あいつ馬鹿か。いつもピンボケなことしか、言わない」などと、悪口を言っているでしょう。

あなた方は随分、損をしてきたと思います。

 少なくとも、皆さんはピントがずれていることで、これまで予備試験に不合格を続けてきました。理解中心の勉強が、よいと分かっていても続けられない、ということだけは、はっきりしていますよね。どう思います、Aさん。

 

Aさん :はい、そうですね(改めて、自分の弱点を指摘されて、悔しそうな様子)。

 

Bさん :先程の、ピントのずれる理由ですが、周りの誰からも面と向かって指摘されないためという理由とともに、たとえ自分の問題と自覚しても、なかなか現実には直せない。誰かが代わりに応えてくれるだろうと、すぐに会話自体が傍観者になっているからだと、考えます。

 

成川先生:うーん、どういうことですか。君の言うことが分からない。自分の弱点が分かっていて、傍観者ってなんですか。何のために、ここで座談会をしているのですか。暇つぶしですか。やることがないのですか。自分の人生ですよ。ただ一度きりの命です。

 

Bさん :たった1回の人生ですよね。何で、他人事のように言うのだろう(考え込んでしまう)。

 

成川先生:私の場合は、今を生きることに必死です。なぜなら、今日1日の命と思っているから。人生には、限りがあると分かっているからです。

今日、この時間は何をやるのか、むだをしない。必死です。これがないと、弱い。ピントを合わせた考え方が、できない。

皆さんは、どうやら今日一日だけ、という意識がない、人生は永遠に続くと思い込んでいる。この点が、皆さんと私との違いらしい。私は、生きることに、必死。だから、「何事にも真剣になる」をすると、物事にピントが合うようになるのです。

 

Bさん :「後はない。今日が、最後の日」、確かに、そんな気持ちが、自分にはありません今日のような日が、明日も、明後日も。ずっと続くと思っている。よく考えたら、何の根拠もないのに・・・。

 

Aさん :そうですね。成川先生に指摘されてピンボケは自覚できるようになったが、今一つ直そうという姿勢が、自分にはないですね。

 

成川先生:ええ、今、Aさんはいいことを言いました。あなた方は、直そうという気迫に欠けているのです。しかし、ピンボケのままでは、100人に1人の合格者しか生まれない試験には、受かりません。けれども、生きることに必死、それがあれば、あらゆることが直ぐに解決できます。

 

Aさん :でも、私は、「ゴ組」とは、違う反応をいつも取る。問題から逃げている。あいまいにしていた。だから、思考がピンボケになるわけか(納得したように言う)。

 

成川先生:Aさんの言うように逃げていては、いたずらに時間ばかりが過ぎるだけです。余分なエネルギーと時間、そしてお金が費やされるだけです。ピントを合わせるとは、むだをなくすことでもあるのです。

 

Bさん :先生のそんな緊張感が、日々の事柄でピントを合わせるということにつながるのですね。今日は、よく分かりました。

 

成川先生:分かるだけでは、ダメですよ。

 

出席者一同:はい(参加一同、神妙な顔で応える)。

 

成川先生:ピントを合わせるには、この一瞬を大事にすることが欠かせません。私が主張する「一瞬一命」です。では、どうすれば、この一時を大切にできるのだろう。

次回は、この話をします。

さあ、いくぞ!

 

 

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