司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 彼は、意気揚々として、やって来た。「ボクは、問題文をよく読み、試験委員コメントをすべて、採り入れて論文答案を作成しました。先生、厳しく添削してください」と少し挑戦気味であった。素材は司法試験・憲法・平成23年のストリート・ビューの問題。一見した瞬間で、「こりゃ、ダメだ。お疲れさん」という内容であった。
形式面では、①文字が走り過ぎている。②行のスペースをあけ過ぎている。③改行のルールも知らない。
「君は、試験委員コメント集を読んでいるの」とわし。「ウーン」と彼。
実質面では、①審査基準をあちらこちらに書きなぐる。なぜ、そんな基準を採ったのかの、説明もない。②表現の自由の価値を高くしないと、問題にならないのに、単に「表現の自由とプライバシー」を対じさせている。③おまけに、知る権利まで、長々と書く───などなど。それらを指摘すると、「ウーン」と彼。
世の受験生には、彼のように試験委員コメントを採り入れたというのではなく、コメントを読んだだけという者が多い。それでも、少しずつ試験委員コメント集の重要性が分かりかけてきた。ただ、現在のところ活用段階にまで至っていない。
そこで、試験委員コメントをよく読み、そのエキスを習得して、次の試験に生かした人が勝ち。合格を確実にするし、上位合格も果たせる。なぜなら、「試験委員コメント集は、試験委員の“採点基準表”だからである。そのエキスの10%を導入すれば合格、40%なら上位合格になる」。
司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! この文を読んで、賢い受験生なら「当然のこと」と言う。パッパラパー受験生なら「何のこと」といぶかる。受験生、それぞれである。しかし、君は賢い受験生になってもらわないと、わしが困る。
なお、本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
さあ、今日も、まともな勉強をしよう。「スコ───ン」と行くぞ! 絶対合格だ!!
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「試験委員から、学ぶ」
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