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司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　よいことをした日は、気持ちがいい。それは、アルバイトをしながら、司法試験を勉強しているA君（28）の悩みに答え、解決したときだった。
彼は、東京の山の手で両親、姉と住んでいる。大手企業に勤めていた父親（60）は、今年4月に定年退職。現在、関連会社で勤務している。母親は、自宅で小・中学生を相手に、こじんまりと学習塾を開いている。姉（31）は、広告代理店で営業をしている。
▼問題は、この父親。もともと営業職であったが、今は総務系の管理業務。売上の数字に追われるわけではないが、会社での人間関係がうまくいかない。本音を話し合える社員も、いない。仕事はパソコンばかりを相手に、一日の大半を過ごす。疲れる。
いきおい、酒に逃げていく。毎夕、一杯飲み屋で、ビール2本。帰宅してからも、酒・焼酎をコップ3・4杯。このペースが数年続く。1か月前、体の調子が悪いので、医者に行ったら、「糖尿病の前期です」といわれ、たくさんのクスリを渡された。それでも酒量は、変わらない。おまけに、家では家族に向って、会社でのグチをいう。「バカな連中ばかりで困る」「仕事のやり方が、なっていない」と壁に向っても、ブツブツ。ときには、「この野郎」と大声を出す。要である母親とも、ほとんど口を利かない。息子・娘とは、お互いに完全無視状態。家の中が、ドーンと暗い。夏なのに、冬空の景色である。
▼A君。「これでは、受験勉強にも、悪い影響が出てくる。気持ちが、ふさぐ。何とか改善策は、ありませんか」と悩みを打ち明ける。
ここで、わしの一発。「よっしゃ、まかしておけ」とアイデアを授けた。「朝、父親が出勤するとき、出陣式を家族一同でやる」。
 ① 午前7時30分ごろ、4人が玄関口に集まる。
 ② 母親が音頭をとって、「○○家の繁栄と、みんなの健康を祝して、一本締め」「よ───おっ」と締める。
 ③ 直後に、「やるぞ───！」と各自が声を出し合って、片手でハイタッチをする。
▼このセレモニーがあった初日の昼すぎ、父親は母親にメール。「今朝は、何のお祭りだったのか」。それでも、このところニコニコして、祭りに参加しているという。その影響か、父親の酒量は、めっきり減った。家の中に笑いさえ、出てきた。A君の勉強も、はかどってきたようである。
▼お礼を言いに来たA君は、「一気に、合格に向って走りたいです」と述べた。帰りに、先に行なわれた「お盆の叫び2013」wma音声通信を「家族の元気グスリに」と、おみやげにしていきました。
▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　人生も勉強も、根本は気持ちのもち方である。“ビシッ”と行こう。なお、本日午前4時更新の「合格ブログ（成川豊彦日記）」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。今日もやるぞ！　絶対合格だ！！
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