これは、ウソのような本当の話である。1流大学・1流ロースクール出身の彼女(26才)は、昨年、新司法試験に合格した。すぐ、あるサークルの新司法試験の合格祝賀会に呼ばれ、後輩たちの前で合格体験談を求められた。
「新司法試験を受験した後、9月上旬の合格発表までの約3カ月余の間、アメリカ東海岸に旅行し、ハネを伸ばしてきました。みなさんも新司法試験が済んだら、楽しんでください」と同年配や年上の受験生を激励した。彼女は、女優の菊川怜さんに似た、知的な女性である。
若さと知性溢れる彼女のコメントに、受験生は「ポー」としながら「ボクは、ローマに行くぞ」「わたしは、エーゲ海でバカンスを楽しみたい」などなど、それぞれに胸を膨らませていた。
その中に1人だけ、わしのブログを毎日、読んでいたA君がいた。合格発表までに、海外旅行など中型・大型の旅行をした者は、すべて不合格になっている。合格のゴット・ファーザーが、うそはないのだという、わしのコメントを思い出し、不信がった。彼女の笑顔を見ていても、どうしても、納得できないA君。そこで、合格祝賀会が終わった直後、この美女に恐る恐る近づき、質問した。
「実際に、海外旅行に行かれたのですか」と尋ねると、急に黙り込んだ。「本当のことが知りたいので、教えてくれませんか」と懇願した。あまりの熱意に困った顔をしていた彼女が、しゃべり出した。「3カ月間、アメリカには行きました。本当の目的は、ハーバード大学のロースクールに入るための調査や語学研修です。ハーバード大学の近くの小さなホテルに泊まり、毎日4~5時間、英語の猛勉強をしました。それに、もし新司法試験に落ちたらと思い、次の受験勉強のための基礎勉強をしました。これも毎日4~5時間です。あわせて8~10時間、猛烈にやりました」と、本音を打ち明けてくれた。A君は、胸のシコリが取れたように、すっきり。「さすがですね。ありがとうございました」と深く頭を下げた。
別れ際、美女は「くれぐれも、この話をほかの人にしないでね。わたしが、いじめられるかもしれないから・・・」とA君に念を押した。
まだ、若い女性が「新司法試験の合格という資格だけ取ったぐらいでは、この世は渡れない。もっと、自己価値を上げなければ・・・」と思っているのだ。
A君は、一緒に合格祝賀会に出席していた友人たちには、もちろん、この話をしなかった。
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