心について、お話をします。

「心力」とは、なんでしょう。

それは、自分が、パワーを持って立ち向かうということです。

 

予備試験・司法試験は､誰でも受かります。

最近、試験委員と話をすることがありました。試験委員が、こぼしていました。「受験生の質が、落ちた」とのことです。誰かの論証を丸覚えした答案、論点だけをつなぎ合わせたような記述、そんなのばかりで、本当に、ひどいものが多いということです。

法律の条文を武器に、相手の主張を論ばくし､国民の権利・クライアントの利益を守る法律家としての資質を問う試験が､ただの記憶力テストに成り下がっています。困ったものです。

 

なぜ、多くの人は、そんな記憶に頼るような安易なことをするのでしょうか。

過去問で問われていることを一字一句踏まえて、題意をつかめば、そんなに難しい試験ではないはずです。コツコツと地道にやればいいだけです。

 

でも、圧倒的に多くの人は､そんな堅実な勉強をやりません。

どうしてやらないのでしょうか。

結局､考えないからです。考えて立ち向かうパワーがないからです。その理由は、心力がないからです。

 

論文試験に至っては､当局がコメント集で､どう書けばいいかを説明し、言っています。旧司法試験の時代には、考えられなかったことです。

 

若い人､20歳から24歳の現役東大生達のような「ゴ組」(ゴールデン・ボーイ、ゴールデン・ガール達)以外の、いわゆる「イチ組」(ゴ組以外の一般人)の人は､考える勉強を、まずやりません。

 

私が注意しても、まともに受け止めないです。裏があるのでは、と言うだけで、勉強をしません。

 

しかし、短答を、2回受けて受からない人、論文を3回やっても受からない受験生は、考え直した方がいいと思います。これまでのやり方でいいのだろうか、と振り返ってほしいのです。そして、このブログで私の提唱する「土台作り」について考えてみてください。

 

皆さんが、本当に予備試験・•司法試験に合格したいのなら、健康と勉強と仕事だけを考えればいいのです。

それでも、多くの人は行動せず、「今までのままでいいや」に終わります。

やっぱり､バッチが欲しいだけで怠けたいのでしょう。なぜ、過去問をちゃんとやらないのか分かりません。金貨が落ちているのに、拾おうとしないようなものです。

 

「自分の人生は自分が作るのだ」と、立ち向かうために、心力を使っていただきたいと思います。その気持ちさえあれば、みるみるうちに成果が上がるはずです。

 

それで、行こう！

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