新司法試験の受験生やロースクール生に注意したいことがある。それは、択一（短答）の問題の解説についてである。
択一の答えに対する解説やコメントに、ひどいものが多い。短文の問題に対して「条文では、～と書いてある」「判例では、～と判示している」というのである。それでは、解説になっていない。ただ、問題文をなぞって、言い換えているだけである。
本来なら、「この問題は～の理由で正しい、または誤りである。ちなみに、条文・判例では、～といっている」とすべきである。同義反復的な解説は、無意味で、読むだけ時間の無駄である。
意味のないコメントなら、読まない方がましである。
「受験というもの」を、なめてはいけない。
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