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司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　その男は、ドス黒い顔をし、体が折れそうにヨタヨタしながら、やってきたA君（29）である。数点差で今年の司法試験に落ちてしまった。それも、3振である。
試験が終わってから、6ヵ月近く経っているが、まだ「すべった。3振してしまった」という思いから、立ち上がれない。
郷里・札幌では、長女と2人暮らしで、母親が病気がち。送金も途絶えた。仕方なく、ハロー・ワークなどで仕事を探している。この1ヵ月で18社、履歴書を出したが、すべて断られた。数日前、やっと保険会社の電話営業の面接に辿り着いた。長期バイトという条件である。その会社で、30半ばの疲れているが、目つきだけは鋭い社員が、A君を一見したかと思うと、こう切り出した。「ロースクールを出て、司法試験に3回もすべったの。体も丈夫じゃなさそうだね」「とりあえず、半年間、始発から終電まで毎日、働けるのなら雇ってあげるよ。時給は850円」「明日、電話してきて」と5～6分で席を立った。
「就活」なんて、とてもいえない、職探しに、疲れ切った彼。ワラを掴む思いで、翌日、保険会社の担当者に電話した。「やはり、空きがない。よそを探して」とガチャン。
───「もう、心が折れそうです」と泣き顔が、言った。「今まで、勉強ばかりしていましたが、世の中がこんなに厳しいとは知りませんでした」「こんなことなら、命をかけて勉強しておけばよかった・・・」。彼が、敗者復活できる途を探すに、わしは、何かサポートできることはないかと考えている。
司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　この話は、もちろん実話である。大都会で、一人で生きて行くことは厳しい。しかし、A君には「若さ」という財産がある。あとは、頭を使ってブレイク・スルーするのである。必ず、神様は1つだけ突破口を開けてくれている。それを、探す。
司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！　どんな境遇になっても、諦めない。「やりまくれ」「答えは自分」である。
なお、本日午前4時更新の「合格ブログ（成川豊彦日記）」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
さあ、今日も「ドカーン」と行こう。絶対合格だ。
【成川先生の合格語録】
「あの時、勉強しておけばよかった───では遅い」
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