受講生の方から、メッセージが届きました!
「肌が白いね、お姉さん、受け答えもハキハキして、とても感じがいいよ」「どこの出身」「へぇー、そう。大変だね」
これだけ聞いたら、どこかの好色な親父が、店の女性を口説いている、そんなシーンを連想するだろう。
先日、ゼミ終了後、ある料理店での成川豊彦先生と、接客に来た20代半ばの女性とのやり取りである。
当日、私はゼミの後、個別指導も受講し、帰りがずいぶん遅くなった。先生のご厚意でごちそうしていただくことになった。
お店の女性と、どんな話をされるのだろうと、興味津々で伺っていた。成川先生は、相手を観察し、会話を進められた。「さすがだ。話し上手なんだな」、最初は、それぐらいにしか、思っていなかった。しかし、よく聞いていると、一見、時間つぶしに話をされているようだが、接客をする彼女の気苦労や、日頃の仕事の大変な様子に、ちゃんと耳を傾けられている。会話が進むにつれて、最初は硬い表情だったその女性から、しきりと笑い声まで聞こえるようになった。
しばらくの間、先生と世間話をした彼女。その後、途端に他のお客さんに対する応対がはきはきするようになった。私の席の周りの雰囲気も和み、食事がより一層おいしくなった。
私たちが店を出る際には、先生は気づかれなかったが、同席していた私に向かって、笑顔で手を振ってくれることまでしてくれた。これには正直、驚いた。
ふと、今までの自分の勉強のことを思い浮かべた。ろくに問題文を読みもせず、暗記した、ありったけの知識だけで解こうとする。試験日が、近づくにつれ、その傾向は高まっていく。問題の所在もよく分からないまま、焦って復習も十分にはしない。ただ、闇雲に数だけをこなす。毎年、こんなことを繰り返していた。
まるで、相手も見ないで、一方的に話をしているのと同じではないか。これでは、試験委員という相手が心を開いてくれるはずがない。難しくしているのは、「自分」だった。
問題文という相手の立場に立ち、その中から出題者の意図するものをつかむだけなのだ。そうすれば、答えは問題の方が導いてくれる。
難しいことではない。力まずに、ただ自然に接すればよい。何でそんな単純なことが、分からなかったのだろう。
成川先生と、お店の女性とのやり取りから教えられた。
わたしは、「これが相手の立場に立つことなのか」、「なるほどなー」と、思わず唸ってしまった。よい勉強をさせてもらった。
お店でのおいしい料理以上に、素敵なごちそうを頂いた。
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