行政法

行政法No.5[問題編]/作者不明の言葉(1)

 


・人間は、時と所の主人公である。だから、時と所と仲良くしたい。ある夜、夢の中に見知らぬ人が出て来て、私の前で、口ずさむのである。

<作者不明の言葉(1)>
「前世を偲び、現世で学び、後世で遊び、そして、緑世で飛び」

・前の社会を、思い巡らす。ある時は、なつかしみ、また、ある時は、いとおしむ。この社会では、考え・学ぶことから、始める。後の場所では、ゆっくり休みたい。この前世・現世・後世とは異なる緑世の空間では、一人、飛び思う。

では、行政法の問題を出します。


行政法No.5[問題編]

次の記述について解答せよ。

➀「公権力」の定義
②「撤回」の定義
③OGKは,「OXILEのHIPHOP塾」がそれなりに成功を収めたので,今度は飲食業界に乗り出そうと,「OXILEのrock ‘n’ roll café」を開業しようと考え,行政庁Aに営業許可の申請を行った。ところが,その営業場所の近くに中学校があり,その校長及び生徒の父母らは,生徒が下校時に立ち寄るおそれがあるとして,上記カフェの開業に反対する陳情を行政庁Aに行っている。Aは,このような陳情を理由としてOGKの申請を拒否することができるか。なお,「OGK」で一個の名前である(以下,同じ)。

(参照条文) 食品衛生法
第1条 この法律は,食品の安全性の確保のために公衆衛生の見地から必要な規制その他の措置を講ずることにより,飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し,もつて国民の健康の保護を図ることを目的とする。
第51条 都道府県は,飲食店営業その他公衆衛生に与える影響が著しい営業(食鳥処理の事業 )の規制及び食鳥検査に関する法律第2条第5号に規定する食鳥処理の事業を除く であつて 政令で定めるものの施設につき,条例で,業種別に,公衆衛生の見地から必要な基準を定めなければならない。
第52条 前条に規定する営業を営もうとする者は,厚生労働省令で定めるところにより,都道府県知事の許可を受けなければならない。
(2) 前項の場合において,都道府県知事は,その営業の施設が前条の規定による基準に合うと認めるときは,許可をしなければならない (以下略) 。
(3) 都道府県知事は,第1項の許可に5年を下らない有効期間その他の必要な条件を付けることができる。

④OGKは,上記③の陳情問題を解決し,無事「OXILEのrock ‘n’ roll café」を開業した。カフェの公式SNS等は,時々いわゆる「炎上」騒動を勃発させたりしていたが,それも含めて話題となり,カフェは連日盛況であった。ところが,ある時カフェの客数人に食中毒が発生してしまった。食中毒自体は大事に至らなかった(WC🚻に数回籠る程度で済んだ)ものの,行政庁Aは,自ら策定した処分基準によらず,カフェを1週間の営業停止処分とした。A市処分基準(以下,「本件処分基準」という。)に従えば,営業停止は3日で済むはずだったため,OGKは行政庁Aに抗議した。しかし,Aの担当職員は「処分基準は,あくまで内部規則であって法規命令ではない。ゆえにこれに処分基準に従った処分であっても問題ない。」と返答した。本件処分基準は公表されており,内容も妥当であった。また,本問の営業停止処分自体は,根拠法に基づくものであった。この事例で,Aの担当職員の言い分は正当か。
⑤上記④の撤回問題を解決したOGKはコンビニエンスストアの経営にも手を広げ,コンビニエンスストア「OGKま~と」の経営に乗り出した。た。東京都S区は,コンビニエンスストアを経営するOGKとの間で,住民に対する住民票の写しの交付を委託する契約(以下「本件契約」という。)を締結した。本件契約により東京都S区区長は住民に対し住民票の写しを交付する権限の一部をOGKに委任したといえるか。
⑥行政代執行にかかる費用につき,行政庁は行政代執行が行われるより前に,国税滞納処分の例により,費用を被処分から徴収することができるか。


・勉強や仕事に忙しいあなたは、自分の世界を作って、心身ともにリフレッシュしてはどうだろうか。その時・所を“緑の世”と呼びたい。

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