憲法

【講座467】 講座466の解答 – 「暗記の倉庫」を、さがすな!

新司法試験・予備試験の指導をしていて、気になることがある。それは、受験生の中に問題の解答をするのに、自分の頭にある「暗記の倉庫」の中ばかりを、さがそうとすることである。それは、時間のムダである。問題に対しては、まず、自分の頭で考えてから、答えを出す。このクセを付けることが、「確実合格」の秘訣である。
なお、本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、新司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
それでは、昨日の解答を示そう。
【解答】
(1)正しい。
(2)理由
  ① 議員が逮捕されるということは、議員の身体の拘束が継続されることを意味する。そうすると、議員および議院の自由な活動を保障するという憲法が規定する「議院の不逮捕特権」の趣旨が失われてしまう。
  ② そのため、その議員の要求があれば、会期中、議員は釈放しなければならないのである(50条後段)。
  ③ 議員の釈放の要件は、(ⅰ)議院の要求があること。(ⅱ)会期中に限ること───である。議員の逮捕時点が「会期前」であろうが「会期中」であろうと、同じ取扱いになる。同じ犯罪の取扱いについて「会期前」と「会期中」と区別することは、「議院の不逮捕特権」の趣旨に反する。
  ④ 50条後段が「会期前」と規定しているのは、「特に問題になりそうな場合」ということであり、例示列挙にすぎない。
【注】
(1)大震災の後、新司法試験の合格を目指す君は、特に「頼れるのは、自分の努力だけ」ということを、再認識したのではないか。
(2)「自然は怖い。人間は弱い」。それで、いいのである。それが、事実なのである。昔、哲学者のパスカルが言ったように「人間は、考える葦である」。「弱いが、考える」ことを人間は知っている。
(3)新司法試験の合格を目指す君は、「考える人間、考える受験生として、本物の受験生活を送ってもらいたい」。
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