今週も、また日曜日が来た。“プロフェッショナルな勉強法No.259”を、どうぞ。
▼「自分の意見を譲らない先に、待つものは・・・!」。
最近、人に意見を述べると、いやな顔をされ、関係が悪くなるようになった。しかし、自分では、原因がよくわからないが・・・。
<×:スベる人>
(1)自分の主張を、決して曲げようとしない。
例1:上司から、500ページに渡る書類のチェックを頼まれたので、ほぼ専従で2週間、作業した。提出すると、「漏れがある」と指摘があった。しかし、「僕が一生懸命、見たのだから完璧なハズだ。漏れがあるなんて、“絶対に”ありえない」と言って、認めない。
(顛末)合計100箇所以上のミスが見つかり、代わりの人が書類の補正をした。
例2:親が「棚にあった3冊の本、1冊しかないけれど、どこかに移動させた?」と聞いてきた。「自分が棚を掃除したとき、3冊確かに見た。1冊しかないなんてことは、ありえない。“絶対に”そこにあるはずだ」と言い張る。
(顛末)後で、親が別の場所から残りの2冊を見つけた。
<〇:受かる人>
(1)意見するとき、「もしかして、今から言おうとすることと(正)反対のことが、ありえるかもしれない」と、一瞬、考える。語気や表現を抑えて、マイルドに言う。
(2)相手が、意見を差し挟む余裕を、生み出す。
(3)①自分の意見が正しくても、相手に劣等感を与えない。また、②相手の意見が正しければ、「あなたのアドバイスが、とても役に立ちました」と敬う。
<合格ポイント>
(1)筆者の経験上、自らの意見を曲げない受験生は、論文(記述)式試験で、なかなか最終合格できず、苦労する。そのプロセスは、以下のように考えられる。
①自分の意見を優先させる思考の癖が、染み付いている。
②問題文を読んだとき、「思った題意と、違うのかもしれない」と疑わない。
③自己本位の解釈で、そのまま推し進める。
④題意とまったくズレた論述・記述をする。また、それに気づかない。
(2)「長いこと、一生懸命、勉強した」「短答式(択一式)試験を通った」「一次試験を通った」。「だから、私は、間違えるはずがない」という思い込みがそうさせるのだろうか。
(3)しかし、どれだけ筋を通したと思う意見も、人の脳内限りで構成された「主観」である。客観的に見て、「完璧な主観的意見」は、それこそ論理上、始めから存在しない。このことを知っているだけで、問題文に対する心の持ち様は、ずいぶんと変わってくるはずだ。
<裏技>
(1)スクール東京のゼミ・答練に参加し、自分の意見が、仲間や先生に客観的にどう受け取られるか、確かめてみる。
(2)論述を自己チェックするときは、書いた直後ではなく、少し時間を置いて、記憶が薄らいだところに、もってくる。
①他人が書いた文章のごとく、“鬼のように”“いやらしく”チェックする。
②声に出すと、より効果的である。
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