新司法試験・予備試験の合格に向って勉強している人の中にも、東日本大震災の影響を受けた人も多いだろう。
今日は、そのうちの1つを紹介しよう。新司法試験受験のA君と、予備試験受験のB君は、同じ高校出身の28歳。偶然にも、2人は、ことしの試験の受け控えをした。
そのうち、A君は、5月に入ってから「不参加」を決めた。自分の甘さや準備不足に後ろめたさを感じ、1日・2日悶々としていた。思い切って、5月8日。自分をたたき直そうと被災地・岩手に向った。1人、東京から、夜行バスに乗って遠野に着いたのは、昼前であった。
「ボランティアの手配師」みたいな、おじさんが、いろいろ世話をしてくれた。50歳すぎの、この人もボランティア。とりあえず、A君が寝泊まりする学校へ。少し休んで、マイクロ・バスで津波があった漁村に向った。周辺は、見渡す限り、がれき、がれきであった。腐った魚のにおいが、鼻につき顔をそむいた。
流木やテレビ・木箱の残骸がミックスされて横たわる。それを、1つ1つ整理していく。
ボランティアの仕事は、「午前中2時間、午後2時間」と決まっているらしい。被災地では、すべて「自己完結主義」ということも、はじめて知った。A君は、食事や身の回りのことは、すべて自分でやらなければ、ならない。必要経費も、すべて自腹。
1日目の作業は、たった4時間なのに、慣れない力仕事のため、疲れ切ってしまった。宿泊所の小学校に帰ったら、シャワーを浴びて早々と寝入った。
2日目、3日目と同じ作業を繰り返し、時間がたつ。彼は、「東日本全体の被災状況を考えると、復旧だけでも3・4年、かかるのではないか」という。
「大変だなあ」と思う反面、「東京に帰ったら、来年の新司法試験は、死ね気でやろう」と自分に言い聞かせる。上野に着いたのは、新司法試験が終わった翌日の16日。早速、わしのところに来て、受験計画を立て直していった。来年は、死ねか生きる(合格)かである。
なお、本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、新司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
さあ、今日もやるぞ───。
【成川先生の合格語録】
「人間、いつ死ねかわからない。だから、一日一生!」
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