【設問】(短答式・民事系プレテスト第53問より)
株式会社の貸借対照表に関する商法施行規則上の規律(※プレテスト出題当時)に関する次のアからオまでの記述のうち, 誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.貸借対照表の資産の部は,流動資産・固定資産・繰延資産の三つの部からなる。
イ.新製品の研究のために特別に支出した金額は,繰延資産として計上することができ,その研究が継続している期間は,償却することを要しない。
ウ.有償で譲り受けたのれんは,資産として計上することができる。
エ. 金銭債権は債務者の資産状況が悪化し回収不能となるおそれがあっても 貸借対照表上は債権額全額を資産として計上することができる。
オ.役員退職慰労金は,支払義務が発生しない段階でもその支出が合理的に予測できる場合には,引当金として負債の部に計上することができる。
1.ア,ウ 2.ア,オ 3.イ,エ 4.イ,オ 5.ウ,エ
[分析のためのdialogue]
花子さん「貸借対照表の問題ですか・・!?これって,簿記やら会計学を知らないと分からないのでは・・?しかも,『商法施行規則 (※プレテスト出題当時)』なんてのも知りません。これは無理です。」
S東先生「まあ避けたくなる気持ちは分かりますが,落ち着いて問題文を再度見てください。確かに簿記や会計学における専門用語が出てきますが,それでも全く分からないということはないでしょう。少なくとも用語の意味するところはある程度推測できるはずです。例えば,『資産』という言葉は,正確な定義まで分からなくとも,何となく『まあ経済的価値をもつ財産なんだな』という位はイメージできるでしょう。『負債』についても同様です。そのイメージに照らして検討してみると,正誤を判断することは案外難しくないものです。あくまで法律の問題なので,『規範⇒あてはめ』という法的な視点で見ることを意識してください。」
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