予備試験・司法試験を目指そうか、というSさんから電話があった。以下は、休みに受験相談にきた、35歳の男性Sさんの身に起きた実話である。
彼は、ある同族企業のIT関連会社に中途採用で入社し、働きに働いた。30歳を過ぎての転職だったため、「もう後がない!」と本人は必死だったのだ。
その甲斐あって、仕事の成績は良く、業績アップにつながるヒットをいくつも飛ばした。肩書こそ係長止まりだったが、給与も、そこそこ満足できる程度に上がって、社内での評価も、取引先からの評判も上々。
社長からは、「これからも期待しています。いつまでもウチで働いてくださいね」と、親しく声をかけられるようになっていた。
ところが、である。昨年の暮れ、忘年会の2次会で、社長、専務、Sさん、そしてSさんの部下であるA君(28歳)と、4人で飲んでいたときのこと。社長が突然、次のように切り出した。
「Sさん、今度の春から、A君の下についてください」。
Sさんは最初、冗談かと思ったが、社長はその後、黙って杯を重ねるだけ。
専務からは何のフォローもなく、A君も無言のままだったが、その2人は事前に話を知っていた様子で、Sさんがどのように返答するのか、物陰から覗くような表情を浮かべていたという。
私は、Sさん本人から、この話を聞いた。この会社で何があったのか、詳しく知ることはできない。
おそらく彼は、がんばり過ぎたのだと思う。頭の回転が速く、長時間勤務も厭わない馬力を持つSさんは、同族意識の強い社長や専務、それに生え抜きの社員たちの反感を買ってしまったのではないか。
彼の人柄に触れたわしは、そう思う。
人間は悲しい生き物で、仕事ができる人の力を素直に認めることができない。仕事ができない人ほど、できる人の足を引っ張りたがるものなのだ。
勉強やビジネス・人生の厳しさを、吹き飛ばそう!
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