数年前から、私の指導を受けているA氏、もう6年になる。性格はいいのだが、今ひとつピントが合わず、受験に失敗し続けてきた。
その彼が、「受かる土台作り作戦」を受講し始めて2ヶ月。併せて行っている毎朝の短答過去問の検討で、変わってきた。
少しずつだが、ピントが合い始めてきた。問いから素直に答えを導き出せるようになってきた。毎日といってもA氏の出勤前30分から1時間の短いものだが、やった内容は次の日までに答案構成にして提出する。決して、楽ではない。泣き言を口にしようものなら、「辞めてしまえ」の罵倒を浴びせる。それに彼は、耐えてきた。
ある日、こんな質問をしてみた。「私は、6年前からピントとスピードが大事だと、主張し続けてきた。最初から分かっていたなら、君はすくなくとも3年前には受かっていた。こんなに時間とお金をかけて遠回りして、その上同じゼミ仲間にも抜かれて、後悔しているのでは」。
その疑問に、きっと、「悔やんでいる」との言葉が帰ってくるものと予想していた。ところが、彼は「後悔なんて、とんでもない。時間はかかりましたが、やっと光が自分にも見えてきたんです。諦めず辛抱して続けてきて、よかったと思っています」と、返答した。
意外にも、晴れやかな気持ちが伝わる言葉であった。
「なるほど、心の底から自分の欠点に気づいたからこそ。彼は心底、前に向かおうとしているわけか」
情け容赦ない指導にも、根を上げずについてきたA氏の合格を祈りつつ、今まで以上に厳しく指導をしたいと、考えた私であった。
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