司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！時（つまり時間）は、人間にとって、空（つまり空間）と同じように、“神様”のような存在だ。もちろん、人間ごときで動かすことはできない。ただ、ただ、ありがたく思うことである。時について、枕草子の作者、清少納言は、“ポツリ”と言った。

▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！わしは、これを“時の神様”と呼ぶ。その下で、喜び、悲しみ、そして、努力し、遊ぶ。一刻、一刻、今の時と別れて、次の時に会う。ただ、この時間を、大切にしたい。一瞬一命。一日一生。
 では、昨日の答えを示します。

 刑法No.30【解説】
１．甲の罪責
（１）わいせつ図画販売罪（１７５条前段）の客観的構成要件
　　甲は，自己が経営する店においてわいせつな映像を録画したＤＶＤを販売している。
　　したがって，わいせつ図画頒布（販売）の客観的構成要件に該当する。
（２）わいせつ図画販売罪（１７５条前段）の主観的構成要件（３８条１項）
　　ア．問題の所在
　もっとも，甲はあらかじめ同ＤＶＤの映像を再生してその内容を認識していたものの，この程度ではわいせつ図画に当たらないと考えていた。
　そこで，わいせつ図画の認識認容が，実行行為者にどの程度，必要か。いわゆる，わいせつは，裁判官の解釈を必要とする開かれた構成要件として，規範的構成要件要素であるが，その認識認容の程度がどこまで必要となるか問題となる。
　　イ．結論および理由
　一般であれば，わいせつであろうと感じる，いわゆる意味の認識認容があれば，規範的構成要件要素としての故意は認められる。
　まず，裁判官の解釈でわいせつと当たる認識認容を，一般人に要求すること困難であり，そこまでの認識認容を求めることは，法益保護の目的が達せられず不当である。
　故意責任の本質は，規範の問題に直面し，反対意思形成可能性あるにも関わらず，規範を乗り越えたことによる道義的非難である。
　一般人であればわいせつと認識できる意味の認識があれば，実行行為者は，反対意思形成可能である。したがって，故意責任の本質を満たしていると考えられるからである。
　　ウ．あてはめ
　本問では，甲は，みずからＤＶＤを撮影してわいせつな内容を認識している。この認識があれば，一般人であれば，わいせつであろうと考える意味の認識はある。
よって，甲には，わいせつ図画販売罪の故意（３８条１項）もある。
２．まとめ
　甲はわいせつ図画販売罪（１７５条）の構成要件該当性がすべて満たされるので，同罪が成立する。

▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！合格についても、その前の時間とその後の時間とでは、雲泥の差である。その差をよきものにするため、今日の一日を、一生懸命、生きる。さあ！今日も“ドコーン”と“爆勉”しよう！行け！絶対合格！！
▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ！大に惑わされず、力におもねない。そんな君も、立派な人間だ。さあ！今日も“スコーン”と“爆勉”しよう！行け！絶対合格！！
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