司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 法を勉強している以上、学説や判例が大切なことは、至極、当然のことである。ただ、学説や判例を丸覚えすることが、勉強であると錯覚している者がいる。困ったことだ。
ある法的事項に関して、学説や判例の趣旨を理解することが一番、大切なのである。そこから、法の本質を掴み、社会生活に役立たせることが求められている。決して、学説や判例の暗記マニアになることではない。
では、昨日の答えを示します。
【解答】
① 平成元年の判例と(b)公衆浴場距離制限事件
② 平成5年の判例と(a)たばこ小売販売業距離制限事件
【注】
(1)この問題は、平成元年と平成5年の年度が重要なのではない。どちらの事件の判決(判例)が、先か後かという点が重要なのである。もちろん、(新)司法試験「短答」の平成18年7問を解く限りにおいては、ということである。
(2)たばこ問題は、20年前から最近に至ってまで、健康問題・販売ルート・値上げ問題などが話題になっていた。
一方、公衆浴場の問題は、たばこに比べて昔の話であるという記憶がある(記憶にないかもしれない。記憶にない場合は、昔のこととみなす)。
(3)したがって、たばこの方が、公衆浴場よりも新しい事案であるという推定がつく。
(4)ちなみに、本番の「短答」で判例が出た場合は、判決年度をブルー・マーカーで印を必ず、つけておくこと。解説の糸口になることが多いからである。
司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 絶対合格のためには、「理解という頭」を使うこと。「暗記という頭」は、理解のために使えばよい。しかし、「勉強しても勉強しても、成績が上がらない」人は、「暗記という頭」に頼りきりである。本当に合格したいのなら「理解という頭」に、チャンネルを変えなければいけない。
なお、本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
さあ、今日も“バシッ”と行こう。絶対合格だ───。
【成川先生の合格語録】
「判例の趣旨を、理解する。判例の暗記に、走らない」
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