今日から、いよいよ、司法試験・予備試験「7科目・パーフェクト合格ゼミ2015」が、スタートする。受講生の健闘を祈り、合格のためにサポートする。
司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! このほど、司法試験改正法案が、国会で可決・成立した。改正法は、来年度の司法試験から適用される。骨子は、次の通り(1)(2)。これについて、コメントします。
(1)ロースクール終了後・予備試験合格後、5年以内で5回受験できるようになった。(今までは、5年以上で3回であった)。受験界の現状を見ると、次のことがいえるのではないか。
【結論】
「5年・3回」が、「5年・5回」になっても、合格者の質・量には、原則として影響しない。
【短答】
① 「短答」試験の絶対的・相対的な難易度を考慮すると「5年・3回」で十分に合格できるようになっていた。したがって、「5年・5回」にしたところで、実質的な変化はない。ただし、「短答」が極端に苦手な人は、救われるかもしれない。
② 平成25年の「短答」採点対象者数は、7,595人。合格者は、5,259人。合格率は、69%。10人のうち約7割が合格するということは、「短答」の実質が、“届出制的な試験”であることを意味する。(本来なら、3割前後の合格率が望ましい)。
③ “届出制的な試験”のため、「短答」をなめてかかっている受験生が多い。困ったことだ。「短答」は、許可制試験の下で、受験生の「基本」力を試す試験であるべきだ。
④ したがって、「短答」を“ちょろい試験”と見るのではなく、「論文」の前期試験と位置づけて、「基本」的な勉強をしてもらいたい。そして、司法試験「短答」の本試験では、350点中280点(最低でも260点)以上を、取ってもらいたい。そうしないと、長文の「論文」には、知識的にも時間的にも対応できないと、本当は思うのだが・・・。
⑤ わしが提唱している「短答を論文的に解く」という理解中心型の勉強方法をとってもらいたい。このことで、上の問題点は、解消される。
⑥ 短答過去問集の問題と解答を暗記すると、240点前後は取れる。しかし、そんな暗記中心型は、やめてもらいたい。「理由も分からず、答えを出す」式の勉強は、脳を愚かにしてしまうから。“専門家のタマゴ”としては、品性下劣、極まりない。将来、危ない。そんな愚かさをなくすため、「体系別・7科目 司法試験・予備試験 短答 過去問集」を参考にしてもらいたい。
【論文】
① ここでも、実質的な変化は、ない。
② むしろ、“訴訟法的”“実務的”な要素を加味した質の高い本試験問題と、アップ・アップしている受験生の実力。このギャップが埋まらないことが、問題である。悲しいミス・マッチは、「5年5回」で、直すことはできない。
(2)受験科目が、憲法・民法・刑法の3科目に。
この項は、2014年6月2日(月)のブログで、「司法試験法・改正の対策(Ⅱ)」として、お知らせしたい。
▼本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。
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【成川先生の合格語録】
「どんな制度になろうとも、本質をつかむプロになる!」
【家族からのレター】 ※お悩みやご質問は、お気軽に「成川先生へのメール」まで。
Q:長年、付き合っている彼がいます。彼は、3年くらい前から、予備試験の受験をしています。「今年は、いけるから」「大丈夫だから」といっているのに、試験に通りません。社会人なので、同じ会社の人としょっちゅう飲んでいます。最近、顔が青く、目の下のクマも広がって、口臭がひどくなってきました。私の母親から、「あなた、その人と一緒にいて楽しい?」とか言われます(北海道・NOさんの彼女)。
A:「勉強をやっている」と口で言う割には、結果を出せませんね。彼が、本当に一生懸命になって、勉強に取り組んでいない場合には、次の4つの兆候で分かります。 ① 本試験日のあくる日から、勉強を始めない。 ② 勉強をやらない理由を、たくさん述べ立てる。 ③ 去年より、成績が下がっている。 ④ 厳しい指導から、逃げる。どうでしょうか。あなたが分かる範囲で、彼のことを4つの基準で見てください。 ① ~ ④ の基準にたくさん、該当するようでしたら、彼は空(から)勉強をしているのに、努力しているフリをする“怠け者”です。
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