受験生に、私の若き日の思い出を話そう。大学を出て、新聞社に入ったのが23歳。1年間、東京・大阪で新人研修を受けたあと、はじめての赴任地が山口。
1年間、警察回りをしたと思えば、すぐ関西(大阪・神戸)に転勤。26歳であった。神戸支局に着いた、その日、関西地域で騒がれていた晴れ着魔事件の犯人が捕まった。
夕刊でその特ダネをものにしたのが、大先輩の秦記者である。秦記者は、「事件記者の鏡」として、新聞記者業界で知れ渡っていた。夕刊の後処理で、神戸支局は大忙しである。
記事はとれたが、犯人の顔写真がない。支局長が、「オイ、成川。初仕事だ。犯人の写真を取ってこい。明日の朝刊締め切りまでの、4時間以内に」と、命令された。
通常、被害者の顔写真は比較的、入手しやすい。しかし、加害者の犯人の顔写真は、大変に難しい。家族や友人も提供したがらないからである。普通の記者なら、大変に嫌がる仕事である。
初対面のドスのきいた黒茶けた支店長から、「早よ、行ってきいや」と、やさしく言われた、私。「ハイ! やってきます」と飛び出して、犯人の自宅に向かった。
内心どうしようかと思ったが、まず「やれる」と、自分に言い聞かせた。犯人宅での家族との対応は、あまりにも、どぎつ過ぎるので、ここでは、省略。とにかく、入手できた。
写真を支局に持ち帰ると、ドスのきいた支店長と秦記者が待っていた。「よく、やった」と、2人に握手ぜめ。初出勤で、3塁打である。
この一件でもそうだが、難しくても、「やれる」と思って行動したら、達成できることを、私は学んだ。
あれから40年余りの今。「やれると思ったら、やれる」。このことを、私の原点から、もう一度、始めてみたい。対象は、新聞報道ではなく、法曹教育に変わったが・・・。
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