不合格者座談会 第9回
成川先生:前回の議論で、実践的には「日程表」を書く。それを毎日続けることが「期即連」となることだ、と私は言いました。今日は、最初に皆さんの「日程表」を見せてもらいます。
出席者一同:お願いします。
成川先生:うーん、やっぱり想像していたとおりだ。日程表1つ、そうだ(それぞれの日程表を、ぶ然とした表情で見ている)。
( Aさんのを見て、)タイトルがない。題名がなくして、どうするのですか。何についての表なのか、さっと見て確認できるようにしておかなくては。表題、項目を時系列に沿って書かなければ。
Aさん :(ガックリと肩をうなだれている)ええ。
成川先生:理解がなっていない。(Aさんの日程表を見ながら)項目が毎日違うから、書けてないなと、思った。タイトル、2020年(令和2 1月27日) 、勉強、仕事に分ける。30分間隔の時間単位で、順番を付けていく。状況において、10分間隔で付けていっても、よいでしょう。
ところで、日程表はいつ書けばいいのか分かりますか。
Aさん :前の日の寝る前までに書けばよいのかと、思います。
成川先生:そうです。前の日、つまり日程の事項の実施日の前の日です。先手必勝です。
Aさん :ええ(ホッとした表上で)期日に先んじるためには、早めに対応したほうがよいですね。
成川先生:そう寝る前に書く。多くても、10ぐらいの項目を、前の日に書いておく。できないものは、書かない。はったりかましても、仕方がない。科目も入れておく。ちょっと気になったのですが、勉強の項目の中で、憲法から刑法、刑事訴訟と記してあるのは、よいと思います。でも、予備試験の科目にある法律実務について、日程表の項目に、ないのは、どうしてですか。
Aさん :短答が終わるまではよいかと。
成川先生 :そういうのが、甘いというのです。法律実務は、論文試験の科目です。短答合格が、最終目標ではないでしょう。いつも予備試験・司法試験の最終合格を視野に入れておくのは、当然です。先手必勝、常に先を見通して今やるべきことをするのです。
Aさん :(Aさん、成川先生に叱責され、ガッカリと力を落とす)
成川先生: この日程表を残しておく。試験合格の後には、これを見ながら「合格体験記」を書く。そして、出版する。だから、毎日毎日の天気も書き込めるようにします。1枚で、A4の紙の大きさで。これぐらいの意気込みで、ことに当たるべきです。改良、改良して溜めていく。そうすると、去年何だったのか、すぐに分かります。
Aさん :はい、分かりました。
成川先生:(次に、Bさんの日程表を見て)B君、何ですか、これは。ただ表に、字を書いているだけじゃないですか。これで、実際に1日の日程を把握できますか。本当に合格したいのでしょうか。Bさん :えー、はー(成川先生の厳しい言葉にショックを受けた様子)。
成川先生:皆さんも受験というのは、私が今回、皆さんの日程表を見たのは、あなた方をいじめようとして、やっているのではありません。予備試験・司法試験に合格するための勉強というのは、ここまでやって初めて始まる、ということをお伝えしたいからです。「期即連」とは、厳密にする必要があることを理解して欲しかったからです。
Bさん :はい、自分は甘かったようです(緊張した面持ちで)。ご指摘、ありがとうございます。
成川先生:今日は、ここまでにしましょう。行くぞ!
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