司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 年が明けて早々、東京近郊から訪問者があった。公務員をしている50才前後の男性、Aさんである。
「先生! 今から勉強して弁護士になりたいのです」。初対面のためか、少し赤ら顔になっている訪問者は、現在の状況を少しずつ話し出した。
公務員宿舎に住む彼は、1流大学出身で仕事もできるキャリアである(もちろん、自分からはキャリアとは言わないが・・・)。奥さんと公立に通っている男の子と高校生の女の子の4人家族である。仕事をバリバリやり、何不自由ない生活をしていた。ところが、この数か月前から中学生の息子が、学校でいじめにあっているという。文房具を盗まれたり、持ち物を隠されたりする。クラスでは、意識的に仲間はずれにされる。ボス風の同級生からは、週に1~2回、ヤキを入れられる。担任の先生に相談しても、当たらずさわらずの態度。学校で孤立していると感じている息子は、家に帰って荒れる。夜中に壁をたたいたり、自分の爪をナイフで切ったりする。注意すると、Aさんに殴りかかる。殴り返さないことにしている。親の顔を何回も殴る。止めに入る奥さんを、足蹴りする。もう、家庭内地獄である。そこで、Aさんは考えた。
(1)エリート官僚で出世街道に走り続けるAさんは、官舎内では、羨望とやっかみの的である。中学生の息子は、同じ官舎にいる同級生にもいじめられることもあるという。
(2)仕事、仕事の自分が、息子をかまってやれていない。息子は、さびしいのではないか。両親に暴力を振るうのは、「ボクの言うことを、もっと聞いてほしい」「もっと、もっと、かまってほしい」と、懇願しているようでもある。
───弱り切ったAさんは、まず、子どもの話をもっと聞いてやることにした。奥さんや長女も交えて、家族4人で会ったり、食事をしたりする機会を増やすようにした。
次に、自分も何か勉強することに決めた。家で疲れた顔を見せるのではなく、一生けん命やっている姿を、子どもたちに見せてやりたかった。そこで、わしのところにやってきたのである。
「Aさんに受かってもらう。彼が予備試験・司法試験に合格して弁護士になることに、わしも協力しよう」とわし。時間がない彼に、ムダのない勉強方法を伝授することにした。
司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 君が社会人なら、仕事を効率よくやり、勉強時間を見つける。車中でも歩行中でも“考えよ”。合格までの試練には、耐えなくてはいけない。
なお、本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
さあ! 今日も“ビシッ”と行くぞ。絶対合格だ!!
【成川先生の合格語録】
「やると決めたら、絶対やる!」
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