プロフェッショナルな勉強法

自分の欠点を、コントロールする

司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! “人は、失敗をする動物”。例えば会社組織では、人為過誤を少なくするよう、管理システムなど様々な工夫がされる。他方、1人で闘う受験生はどうか? 大・小の誤りを踏み続けた結果、合格が得られない、という重い自己責任を負うことになる。しかし、それではいけない。“自分で、自己管理を徹底する”。それが、今日のテーマである。それでは“プロフェッショナルな勉強法No.47”を、どうぞ。
▼「間違ったら“改善ノート”か“改善マーク”を」。A君:「答練ではミスをし、本番では大失敗をしでかした」。B子さん:「以前と同じ間違いを、何回も繰り返すが・・・」。
<×:スベる人>
(1)ミスをした場合でも、そのままにして、ドンドン先に進んでいる。
(2)または、正解を暗記するだけで、済ませる。
(3)分からなかった項目を、調べようとしていたが、いつの間にか忘れてしまった・・・。
<〇:受かる人>
(1)ミスをした場合、次のプロセスで改善する。
  ① 理解していないとき
  ⅰすぐ、「なぜか」と考える。
  ⅱそれでも、分からなかったら、参考資料で調べる。
  ⅲお手上げ状態になれば、先生に質問する。
  ⅳ分かったら、“改善ノート”に書く。時間がない場合は、テキストの該当箇所にマーカーで印(“改善マーク”)をして、“改善ノート”の代わりにする。
  ② ケアレス・ミスのとき
(2)間違いを、決してそのままにしておかない。
  ⅰ“改善ノート”やテキストの裏などに“ミス欄”を作って、記入する。
<合格ポイント>
(1)サブノートは、予備校の資料や市販されているテキストに手を加えればいい。受験生が一から自分の手で作り上げなければならないのは、“改善ノート”であり、“改善マーク”である。
(2)人間は、同じような箇所で正解し、同じような箇所で間違う傾向があるのだ。だから、自分がミスしやすい点を直していけば、正解率は飛躍的に高まる。出題範囲すべてを網羅するより、自分の弱点を徹底的に克服する方が、合格はより速くなり、合格率ははるかに高くなる。
(3)1科目につき、1冊のノートを用意しよう。時間がない兼業受験生の場合は、テキストそのものを“改善ノート”化する。
(4)そこに、講義を聴いてもよく理解できなかった部分や、過去問題集、答練や模試で間違えた論点などを書き込んでいく。そして、答練や本試験直前に、集中して読み返す。
(5)テキストそのものを、“改善ノート”化する場合は、分からなかった箇所にマーカーで印をしたり、“☆”・“☆☆”をつける。つまり、“改善マーク”をする。
(6)そうすれば、直前期の不安は、一気に解消される。自分が失点しやすいところが、予め分かるからだ。本試験問題を予想することは予備校に任せて、あなたは自分が間違いやすい箇所を予想して、それを直しておけばいい。
(7)この“改善ノート”を作っていない人や、“改善マーク”をしない人は、アマチュアと呼ばれても仕方ない。“お坊ちゃん・お嬢ちゃん”の受験ごっこといわれても、しようがない。自分の弱点を放置する人が、本気で合格を目指しているとは考えられないからだ。
(8)短期合格のためには、サブノートを自分で作っているヒマはない。しかし、“改善ノート”を作る手間を惜しむ人や“改善マーク”のやり方を怠る人は、短期どころか、いつまでたっても、合格はありえないのである。
<裏技>
(1)時間がない人。テキストの“改善マーク”をする所に、5色マーカーで色分けをして、自分の理解・暗記の程度を示したりする。
(2)本試験の開始時間・直前の30分で、1科目分をすべて見返せるように、準備する。試験は、基本部分と“改善ノート”・“改善マーク”の部分から、100%出題される。
▼本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。
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「“改善ノート”・“改善マーク”=“合格ノート”・“合格マーク”」
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Q:私の彼(29歳)は、予備試験の勉強をしています。今年の夏から、予備校のゼミに通い始めました。一度、通して勉強したことのある科目は、コンスタントに出席しています。しかし、初めて勉強する科目は、ゼミに1~2回出ただけで、あとはずっと休みっぱなし。「講義資料を見れば、内容は分かる」というのですが・・・(東京都・SEさんの彼女)。
A:初めて聞く科目は、知らない言葉や理論が出てくると、なかなか勉強が進みません。しかし、「分からなくても、とりあえずは初めての講義は聞く」という姿勢を持てば、理解できる部分が出てきます。また、1人で講義資料を見るよりも、ゼミに出て“聞く・話す・見る”という五感を多く使う作業をすることで、頭に残りやすく、効率が上がります。彼には、プライドを捨てて、ゼミに出るように勧めてみてください。
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