司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 「時間は、自分で作り出せる」と昨日、言った。その通りである。これに関連して、もう1つ、アドバイスしよう。「1日のうち、2時間は、死に時間である」ということ。ダラダラ歩いたり、ムダ話をする。余分な用事を作って、勝手に忙しがる。そんなことは、もう止めよう。「死に時間をなくして、勉強に当てよう」。ただし、休憩時間は、“バッチリ”取りたい。週半日の休みを1日とみなして、ゆっくりしよう。
では、昨日の答えを示します。
【解答】刑法No.3
<刑法の重要な基本原理・原則について、(1)4つを列挙し、(2)2つに分類せよ。>
解答:
(1)基本原理・原則の列挙について(4つ)。
①(法益保護主義)の原則、 ② 罪刑法定主義の原則、 ③(責任)主義の原則、 ④ 謙抑性の原則。
(2)基本原理・原則の分類について(2つ)。
刑法の(機能)論から、分類する。(法益保護機能)から、 ①(法益保護主義)の原則が導かれる。(人権保障機能)から、 ② 罪刑法定主義の原則、 ③(責任)主義の原則、 ④ 謙抑性の原則が、導かれる。
【注】
(1)刑法の基本原理・原則は、刑法の「機能論」から導かれます。刑法の機能とは、社会における刑法の役割(この社会において、刑法は、なぜ存在するのか)のことです。
(2)刑法の機能は、2つの機能に大別されます(刑法の2大機能)。法益保護機能と人権保障機能です。
(3)そして、刑法の基本原理・原則は、すべて、これら法益保護機能又は人権保障機能から導かれるのです。
【刑法の基本原理・原則の理解と、各論】
(1)刑法の解釈問題は、結局において、法益保護と人権保障の調和にあります。
(2)もっとも分かりやすい分野が、各論です。各論の解釈は、法益保護主義の原則から保護法益を検討し、罪刑法定主義の観点から歯止めをかけていくというやり方を軸にすれば、大半の問題が分かります。非常に分かりやすいところです。
(3)そのため、学習計画上は、各論を先にやるべきだと、唱える者もいます(議論の別れるところではありますが)。もし、総論の理解で煮詰まっている方は、思い切って総論をスキップし、各論をやってみるのも、ひとつの手です。
(4)講師の先生方はよく、「各論の解釈は、保護法益が大事だ!」と、口を酸っぱくしています。各論解釈においては、とにかく、保護すべき法益がハッキリしないと、議論が先に進まないからです。
(5)「総論と各論を、なかなか関連づけられない」という方も、ぜひ、刑法の基本原理・原則を見直してみてください。メジャーな基本書・テキストの多くは、総論と各論を(まるで別物のように)分割して出版されていますが、それに引きずられる必要は全くありません。理論的には一体不可分なのです。
(6)司法試験は、とにかく「基礎」です。年内の今なら、なおさらです。「基礎」を大事にして、来年の飛躍を楽しみましょう!
さあ! 今日も“バシッ”と面白くスピードを上げよう! 絶対合格だ!!
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【成川先生の合格語録】
「敵は自分、答えも自分!」
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Q:公務員の娘(27歳)がいます。最近、家族に切羽詰まった様子で、「私は、本当は公務員ではなく、小さい頃から法曹になりたかった」「法曹になれるなら、結婚しなくていい」「とにかく、予備試験に受かりたい」というのです。せっかく、公務員になれたのだから、一生懸命に今の仕事をすればいいと思うのですが(新潟県・SOさんの父)。
A:私が、彼女の夢を応援します。一度、「成川合格塾」へ来てください。私の下には、地方で仕事を持ちながら勉強している受験生が何人もいます。彼・彼女には、憲法の短答過去問対策をきっかけとして、正しい勉強の方法を仕込み、他の科目の勉強に生かすよう、指導しています。そのノウハウがあれば、彼女も十分に今の環境で合格できますから・・・。
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