商法

商法ドリルNo.24[問題編]

今年,最終合格された皆さん,本当におめでとう!!

今年,不合格だった方。来年,おめでとう!!

【法務省 試験情報の更新】2019/09/10 (火) 16:00

「令和元年司法試験の採点結果」
http://www.moj.go.jp/content/001304529.pdf

=================

【事例】
甲山一郎は,有名なテレビタレントであるが,同人の高校時代からの友人であるAは,書店を開業することを計画し,その商号を「ブックセンター甲山一郎」としたいと考えた。そこで,Aは,甲山に電話で,「今度,書店を始めたいが,その際に君の名前を使ってよいか。」と尋ねたところ,甲山は,「自分の名前が広まるのは大歓迎であり,どんどん使ってほしい。」と答えた。Aは,「ブックセンター甲山一郎」の商号で書店を開業したものの,その後半年もしないうちに,持病が悪化したため,営業から引退することを考え,書店の営業を知人のBに譲渡することにした。Aから営業譲渡を受けたBは,「甲山一郎ブックセンター」の商号で書店を開業した。
【設問1】
テレビタレントである甲山一郎は,「商人」か。
【設問2】
Aには債権者Cがおり,Bには債権者Dがいるとする。C,Dは,それぞれ原則として甲山に弁済の請求をすることができるか。
【設問3】
甲山一郎が,Aの債権者であるCに対して,弁済責任を負うとする。
(1)甲山の責任を根拠づけるために適用が問題となる条文を挙げよ。
(2)上記(1)で挙げた条文は,甲山に直接適用されるか。
【設問4】
Aの債権者Cが,Bに弁済を請求したとする。
(1)Cは,原則としてBに弁済を請求することができるか。
(2)CのBに対する請求権の存否を検討するにあたり,何条の適用が問題となるか。
(3)上記(2)で挙げた条文は,本問で直接適用されるか。
(4)「ブックセンター甲山一郎」と「甲山一郎ブックセンター」は,同一の「商号」と見ることができるか。
【設問5】
甲山一郎が,Bの債権者であるDに対して,弁済責任を負うとする。
(1)甲山の責任を根拠づけるために適用が問題となる条文を挙げよ。
(2)上記(1)で挙げた条文は,甲山に直接適用されるか。
(3)上記(1)で挙げた条文が,甲山に類推適用されるとした場合,甲山の責任の存在を基礎づける事実について,【事例】から指摘せよ。

【出典】
旧司法試験論文式試験平成15年度商法第1問を改題した。
【分析の視点】
まず原則論をしっかり確定し,その後原則論の修正の要否・可否を検討する。その際,問題文の事実を使うことが大切だ。
【押さえておくべき知識】

・商法14条について
⇒同条の趣旨,「商号」「商人」「営業」「許諾」それぞれの意義
・商法17条について
⇒同条の趣旨,「商号を引き続き使用する」の意義

▼本日も、ブログ記事を読んでいただき、ありがとうございました。あなたの1クリックは、私が記事を書く、大きな原動力となります。以下のバナーをクリックして、ランキング・アップに、ご協力ください。

にほんブログ村 資格ブログ 司法試験へクリック、ありがとうございます

また、明朝4時に、「司法試験ブログ・予備試験ブログ」でお会いしましょう!

▼本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。

———————————————

【正しい日本語の書き方】

「どのように書けば、よいか」
「説得力のある文章の書き方とは」

読者の皆様の要望に応え、スクール東京では、
このたび「正しい日本語の書き方」を出版しました。

(Discover〈ディスカヴァー〉より、定価1,500円〈消費税別〉)

文章の書き方のノウハウ満載です。
書店やネットで、ぜひ、ご購入を。

http://amzn.asia/d/fMZhWIH

【司法試験・予備試験の個別指導予備校「スクール東京」のおトク情報】
メールマガジン登録
フェイスブック
ツイッター
● お悩みやご質問は、お気軽に成川先生へのメール」まで。
● 全国どこでも、講演に駆けつけます! お気軽に成川先生・講演のご依頼」まで。

【2018年10月19日(金)発売!】
「悪文・乱文から卒業する 正しい日本語の書き方」が、Discover21様から発売となります!増補改訂で、更に使いやすくなりました!https://amzn.to/2E377oF

平成19年14問肢イの解答前のページ

商法ドリルNo.24[解答編]次のページ

ピックアップ記事

  1. 今、丸坊主になってきました!スカッとします!!

関連記事

  1. 商法

    商法ドリルNo.12[問題編]

     *お知らせ*予備試験はこれで大丈夫!「短答から論文が出題…

  2. 商法

    商法ドリルNo.3 [解答編]

     【解答】(1)「株主平等原則」の…

  3. 商法

    商法ドリルNo.25(最終回)[解答編]

     以下は,手形法に登場する概念である。それぞれについて解答せよ。…

  4. 商法

    商法テストNo.4[問題編]/山口茜の言葉(1)

     ・この二十(はたち)のお嬢…

  5. 商法

    商法ドリルNo.6[解答編]

     【事例】甲山一郎は,有名なテレビタレントであるが,同人の…

  6. 商法

    商法ドリルNo.21[解説編]

     1 Xの請求を拒みたいYとしては,手形に関する問題点を指摘し…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

新刊情報:合格ノート民法 親族・相続 第4版

法学入門講座(オンライン講座)全9科目コース

2024年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

アーカイブ

PVアクセスランキング にほんブログ村

PAGE TOP