(1)正しい。
(2)理由
① 議員が逮捕されるということは、議員の身体の拘束が継続されることを意味する。そうすると、議員および議院の自由な活動を保障するという憲法が規定する「議院の不逮捕特権」の趣旨が失われてしまう。
② そのため、その議員の要求があれば、会期中、議員は釈放しなければならないのである(50条後段)。
③ 議員の釈放の要件は、(ⅰ)議院の要求があること。(ⅱ)会期中に限ること───である。議員の逮捕時点が「会期前」であろうが「会期中」であろうと、同じ取扱いになる。同じ犯罪の取扱いについて「会期前」と「会期中」と区別することは、「議院の不逮捕特権」の趣旨に反する。
④ 50条後段が「会期前」と規定しているのは、「特に問題になりそうな場合」ということであり、例示列挙にすぎない。
【注】
(1)大震災の後、司法試験の合格を目指す君は、特に「頼れるのは、自分の努力だけ」ということを、再認識したのではないか。
(2)「自然は怖い。人間は弱い」。それで、いいのである。それが、事実なのである。昔、哲学者のパスカルが言ったように「人間は、考える葦である」。「弱いが、考える」ことを人間は知っている。
(3)司法試験の合格を目指す君は、「考える人間、考える受験生として、本物の受験生活を送ってもらいたい」。
▼本日も、ブログ記事を読んでいただき、ありがとうございました。あなたの1クリックは、私が記事を書く、大きな原動力となります。以下のバナーをクリックして、ランキング・アップに、ご協力ください。
また、明朝4時に、「司法試験ブログ・予備試験ブログ」でお会いしましょう!
▼本日午前4時更新の「成川豊彦日記」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。
———————————————
【正しい日本語の書き方】
「どのように書けば、よいか」
「説得力のある文章の書き方とは」
読者の皆様の要望に応え、スクール東京では、
このたび「正しい日本語の書き方」を出版しました。
(Discover〈ディスカヴァー〉より、定価1,500円〈消費税別〉)
文章の書き方のノウハウ満載です。
書店やネットで、ぜひ、ご購入を。
【司法試験・予備試験の個別指導予備校「スクール東京」のおトク情報】
● メールマガジン登録
● フェイスブック
● ツイッター
● お悩みやご質問は、お気軽に「成川先生へのメール」まで。
● 全国どこでも、講演に駆けつけます! お気軽に「成川先生・講演のご依頼」まで。
この記事へのコメントはありません。