<甘い面>
(1)司法試験において、1年間で1,700人前後もの合格者を出すということ。受験生の2割以上にもなる。
(2)予備試験においても、1年間で400人前後の合格者を出すこと。「約4%という、低い合格率。決して、甘い点とはいえない」という反論が出そう。しかし、10,000人という母集団の実態が甘いのである。趣味感覚で受験したり、十分な準備期間を得ないで、試験を受けている人が多い。ゼロから始めて、2年前後、“キチッ”と基本勉強をしている人は、少ない。結果として、厳しい試験には、なっていない。
<辛い面>
(1)「短答」は、細かい知識を追いすぎる問題が、各科目とも数問ある。問題文の行数が短いため、“途中省略的”な、粗いものもある。
(2)それ以外は、良問ぞろい。「論文」の基本知識を問うには、格好の問題だ。
(3)まず、「短答」対策。
① このほど出版された、平成27年(2015年)単年版 司法試験・予備試験 短答 過去問集(スクール東京出版) を、一問一問、フォローすることを勧めたい。この本は、「短答を論文的に解く」コンセプトで作られているため、暗記中心型ではなく、理解中心型の内容になっている。解答を、判例や基本書に“丸投げ”していない。
② 対策の実践編としては、「短答 過去問 アレンジ答練」がお勧めだ。この答練から、多くの合格者が出ているが、昨年までは、難点があった。それは、10月からスタートしていたこと。これは、よくない。6月もしくは、せめて7月からスタートすべきだ。受験界では、先手必勝こそが、合格ノウハウの核心である。この点を「スクール東京」のスタッフたちが理解してくれ、今年は、7月15日からスタートすることになった。
③ 「短答は易しいから、秋口から勉強しても十分」とうそぶく受験生は多い。しかし、これは間違い。「短答」は、合格することに意味があるのではなく、「論文」の基本知識を習得するための試験とみる。「論文」前期試験としては、最良の挑戦になる。「司法試験」「予備試験」とも、85.7%の得点をとりたい。それ以下の点数だと、論文の確実合格に、不安が残る。
(4)次に、「論文」対策。
2回目以降の受験生には、この時期から、本格的に勉強すべきだ(本当は、1回目の人も、そうすべきだが・・・)。
「論文」には、「試験委員コメント集」という、“最大・最強・最善”の合格資料がある。試験委員ご本人たちが書かれたのだから、それに乗って進むだけでよい。コメント集の本質は、採点基準表・合格解説書・予想問題の性質をもつ。これに沿って、勉強すれば、上位合格は確実に出来る。
(5)しかし、このコメント集を読めない人が多い。それは、「短答」を暗記で走り抜けているからだ。「短答」を、ごまかして合格したものの、基本力がない。このため、「論文」答案において、ごまかすことが出来ない。この種の人は、「短答」の本質をもう一度勉強し、「論文」的に解くことだ。基本力が“ついた”か、“つきながら”かの時期に、「スクール東京」の「論文」個別指導や少人数ゼミを受けることを勧めたい。ここで、過去問を素材に、コメント集に沿ったチェックが出来る。このスタートは、早ければ早いほどよい。
(6)わし自身の担当について。
「短答」は、個別指導で、1問1問、押さえて行く。「これが、本質だ」と、トコトン、チェックをする。そうすると、受講生が、ある論点を、一度やったら忘れない。時間が経って多少、忘れても、司法試験・予備試験「合格ノート」憲法【人権】、【統治】(スクール東京出版)を少し見直せば、すぐに思い出す。
「論文」は、コメント集をベースに、受講生の答案を、添削して行く。手抜きは、しない。1つの答案に対して、事前に1時間は、優にかける。わしのチェックを受ければ、上位合格は堅い。
現在、「短答」「論文」に不安をもっている人は、受講してみては、どうだろうか。
▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ! 人生の一時期、「短答」「論文」とも、“命をかける”ぐらいの意気込みでで、机に向かってほしい。そうすれば、“必ず”“確実”に合格出来る。上位合格だって、可能だ。
さあ! 暑い一日、体に気をつけて、“ドカ―――ン”“ドカ―――ン”と、“爆勉”する! 絶対合格!
▼本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。
▼本日も、ブログ記事を読んでいただき、ありがとうございました。少しでも、プラスになられた方は、ぜひ、以下のバナーをクリックしてください。
「クリック、ありがとうございます」。あなたの1クリックは、わしが記事を書く、大きな原動力となります。また、明朝4時に、「司法試験ブログ・予備試験ブログ」でお会いしましょう!
【成川先生の合格語録】
「“命をかける”意気込みなら、落ちることはない!」
【家族からのレター】 ※お悩みやご質問は、お気軽に「成川先生へのメール」まで。
Q:予備試験を目指す娘がいます。睡眠時間ですが、“一日10時間ぐらい”寝ています。少し、「長いのでは」と、気にしながらも、「ちゃんと勉強しているなら良いのかな」と思い、特に何も言っていません。“寝過ぎ”という気もするのですが(北海道、合格ネーム・MNの母)。
A:良く寝ることは良いことですが、睡眠時間は7時間前後にした方が良いと思います。寝過ぎは、かえって良くないです。起床時間は何時でしょうか。なるべく、朝5時に起きて、勉強してください。朝型は勉強効率が夜型の2倍になります。会員制サイト「合格の森」で無料公開中の動画ブログNo.12「朝型」を参考にしてみて下さい。
【成川先生へのメール】
「成川先生へのメール」を承っております。何でもお気軽に、メールをしてください!