【令和7年予備試験 短答式試験日】
令和7年7月20日(日)
【令和7年司法試験 本試験日】
令和7年カウントダウンは,こちらのページです。
令和7年7月16日(水)、17日(木)、19日(土)、20日(日)
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いつも読んでくださり,ありがとうございます。
司法試験,予備試験短答式試験まで,あと2か月ほどに迫ってきました。
体調を崩した人は,今の時期に直すようにしましょう。勉強計画の遅れがあっても,無理に詰めまない。
今の時期に予定したことを始めるのも,いいでしょう。本試験上で,机に座っている自分をイメージしよう。
今回は,また,予備試験の一般教養科目に挑戦してみます。数学の問題です。
数学は,中学校の理解で解ける問題から,大学の理数科の知識が必要なものまで,幅広いです。
令和4年 第 37 問
ある懸賞の景品の 40%をA社が、60%をB社が製造している。景品には金色と銀色の2種類があり、A社が製造したものは、金色と銀色の個数比が1:4、B社が製造したものは、金色と銀色の個数比が1:9であることが分かっている。倉庫にたくさんある景品の中から1個無作為に取り出したところ、金色であった。次に、取り出した景品を元に戻して、改めて1個無作為に取り出したところ、また金色であった。1回目と2回目に取り出した金色の景品の製造元が異なる確率として正しいものを、次の1から5までの中から一つ選びなさい。
1. 1/2
2. 12/25
3. 12/49
4. 24/49
5. 6/625
解法として早いのは,かりに,倉庫に全部で100個の景品があることにします。
A社の金の個数は,100×2/5(①)×1/5(②)=8個です。
① A社:B社=2:3から,分母は2+3=5,分子は2
② A社の金:銀=1:4から,分母は1+4,分子は1
B社の金の個数は,100×3/5(③)×1/10(④)=6個です。
③ A社:B社=2:3から,分母は2+3=5,分子は3
② B社の金:銀=1:9から,分母は1+9,分子は1
100個の景品のうち,金は8+6=14個になります。
1回目と2回目の試行で製造元が異なるというのは,(1回目:A社,2回目:B社…⑤)と(1回目:B社,2回目:A社…⑥)という2パターンになることです。
⑤ 8/14×6/14=12/49
⑥ 6/14×8/14=12/49
⑤+⑥で,24/49, 肢4が正解となります。
この問題は,肢5を間違えて選択するようにできています。
A社の金を取る確率 2/5×1/5=2/25
B社の金を取る確率 3/5×1/10=3/50
1回目の試行でいずれかが起こる確率は,2×/25×3/50=3/625
1回目と2回目の試行は独立だから,3/625×2=6/625 …みたいな計算をしてしまいそうです。
ただ,これは,「各試行が金を取る場合もあれば,銀を取る場合もある」という前提で,確率が小さくなっています。
問題文からは読み取りにくいですが,「各試行が,すべて金を取る場合である」という前提に引き直すと,正しい答えにたどり着く,というわけです。条件付確率(=ある事象が起こったという条件(前提)の下で別の事象が起こる確率)といいます。ヒントは,「1個無作為に取り出したところ、金色であった。…改めて1個無作為に取り出したところ、また金色であった。」という文です。計算自体は,中学校で習った比の知識程度ですが,「どこまでを前提としてとらえるか」という違いで,正誤が分かれるカラクリでした。前提条件か,そうでないか,という考え方は,司法試験・予備試験の論文式試験などで応用が利きそうです。たとえば,制限時間の中,前提論点を飛ばし,本題を早く論じる能力です。一般教養科目からも,その要望が出ていると,考えられそうです。一般教養科目で,出題者の視点を獲得しよう!
絶対合格!!
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