民法

民法No.69【事例式演習①】問題編(遺贈を巡る問題)/ドストエフスキーの言葉(1)


 司法試験・予備試験の合格を、決める君よ!ものごとの見方は、無限にある。論文の答案を作成する時、事案をいろんな角度から、瞬時に観察することである。そうすることで、一見、無味乾燥に見える法学も、美しい文学にも思えることがある。頭が柔らかくなって、論点も解明できることが多い。そのヒントを、旧ロシアの文豪、フョードル・M・ドストエフスキーは、示している。

<ドストエフスキーの言葉(1)>
「地獄とは何か、それはもはや何も愛せないという苦しみだ」

▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ!受験生活での休憩時には、法学と関係ないことに心を配ることだ。例えば、音楽・スポーツ・料理など。そうすることで、右脳が刺激され、バランスのよい思考ができるようになる。
 それでは、民法の問題を出します。


民法No. 69【設問】
【設問】
次の①②は、いずれも同一の不動産を客体とする遺贈を巡る問題である。
[設問]
(1)①②の正誤を、それぞれ判例の趣旨に照らして答えなさい。
(2)設問(1)の正誤判断の理由を、簡潔に答えなさい。
① 甲土地を所有するAには,その妻Bとの間に子C及びDがいる。この場合において,Aが死亡したとする。AがEに甲土地を遺贈し、遺言により指定された遺言執行者Fがある場合において、Bが、甲土地について法定相続分に応じた持分の割合により相続登記をした上で、甲土地の2分の1の持分をGに売却し、BからGへの持分移転登記を経由したときは、Eは、Gに対し、甲土地の所有権の取得を主張することができる。
② Aは亡Bから亡Bの所有していた乙土地の遺贈を受けたが、その旨の所有権移転登記をしていなかった。その後、亡Bの共同相続人の一人であるCの債権者Dが乙土地についてCの相続分に相当する持分を差し押さえ、その旨の登記がされた。この場合、Aは、Dに対し、乙土地の所有権を亡Bから取得したことを主張することができる。
[留意事項]
 ①は、司法H28-8の記述イであり、②は、司法H27-7の記述ウである。
   それぞれの正誤判断のキーとなる事項を、問題文から読み取ってみよう。シンプルに解答するためには、何もよりも問題文をヒントにすることが大切だ。また、①②を比較しながら検討することも同じく大切だ。


▼司法試験・予備試験の合格を、決める君よ!頭を柔軟にすると、余分なストレスをためないですむ。そのため、論文における「短答」「論文」の解明がスムーズになる。ドストエフスキーの言葉をかみしめて、頭を柔らかくしてほしい。合格したら、彼の『罪と罰』を読もう。
 さあ!今日も、本腰を入れて、“爆勉”しよう!その合間に、少し休む!行け!絶対合格!!
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