【設問】
次の(1)から(6)までの小問について解答しなさい。
(1)行政規則の定義を述べよ。
(2)行政規則にはどのようなものがあるか。一つ挙げよ。
(3)法規の定義を述べよ。
(4)法規命令にはどのようなものがあるか。
(5)行政規則は,行政機関が法律の根拠なくして定立が可能であるが,それはなぜか。
(6)行政機関が自ら定立した行政規則に従わずに処分を行った場合,かかる処分は適法か。
【出典】
今回は,特定の過去問からの出題ではないが,短答式・論文式問わず頻出の「行政立法」に関する問題である(行政立法については,平成23,26,27,28,29年に出題。予備試験では,平成28年度)。
行政立法に関する問題は,出題のバリエーションが様々であり,必要な知識を臨機応変に利活用できるようにしておくことが求められる。
本問を通じて「行政立法」に関する知識を整理し,具体的な事例問題が出題された場合に問題点を的確に指摘できるようにしておこう。
なお,短答式26-1のアは,行政規則の正確な理解をチェックする上で効果的な問題である。
【分析の視点】
「行政立法」に関する問題を解く際に重要となる視点は,「その規範は,国民の権利義務に直接関係する(直接国民を拘束する法規としての効力をもつ)のかどうかである。その前提として,上記【出典】にも書いたように,「行政立法」に関する知識を整理しておくことが不可欠だ。また,事例問題として出題された場合,その事例に登場した規範の法的性質を的確に特定できるようにしておこう。例えば,「処分基準」「要綱」という言葉が問題文中に登場した場合,「行政規則の理解が問われているかもしれない。規範の法的性質の分析を正確に行おう。」と反応できるかどうか,といった具合だ。
【押さえておくべき知識等】
➀法規の定義
②法規命令の類型
③行政規則の定義及びその類型
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