▼長い間、勉強していても、受からない人が多い。それの原因には、いろいろある。今日は、話す言葉に問題があることをとり上げる。
A君。東京で生まれて、32歳になるまで、ずっと、都会暮らし。上位クラスのロー・スクールを出たが、“アッ”という間に5振してしまった。
いまだに親御さんに、世話になっている。先行きが見えず、困っていたところ、友人から「成川先生に相談したら」とアドバイスされ、やってきた。
▼“ニコッ”として、あいさつする、育ちの良さそうな雰囲気。
ところが、早口である。こちらの質問が終わらないうちにから、しゃべり出す。話の内容も、ピンボケ。一般的なことを聞いているのに、自分のことばかり言う。まったく、周囲の場が読めない。
こんなことでは、試験に受かるわけがない。そこで、ピントを合わすトレーニングを5回コースでやることにした。主な内容は、次の通り。
「まず、相手の話をよく聞く」
「会話の中味を次の順序で表現するように教えた。
テーマ → 結論 → 理由」
▼しかし、これがなかなかできない。
「甲」のことを質問しているのに、周辺の理由ばかりしゃべる。なかなか、結論が出てこない。時には、関係ない「乙」のことを持ち出す。
-----------------------
それでも、コツコツ訓練を続けた。やっと、予定のトレーニング5回が終わった。少しは自分の「考え方」「話し方」のコツをつかみかけてきた。1ヶ月後、状況を知るため、再度、会うことにした。
▼A君の話は、少しばかり変わっていいるが、特別のことではない。司法試験・予備試験の不合格者は、おしなべて口頭での会話ができにくい。試験に合格するためには、次のことに注意したい。
①日常で話す際に、話題にピントを合わす。
②「短答」や「論文」では、試験委員が質問している項目に焦点を当てる。そして、マークしたり、記述したりする。
▼「そんなことは、分かっている」という人でも、「短答」を2回以上、「論文」と3回以上、落ちる場合が多い。連敗者は、実際には表現・会話・記述のポイントを理解していないのである。
この当たり前のこと「相手の尋ねていることは何か」「どんな回答を、求めているか」を知るだけで、よいコミュニケーションができる。その延長線に試験の合格があるのです。
絶対合格!!
▼本日も、ブログ記事を読んでいただき、ありがとうございました。あなたの1クリックは、私が記事を書く、大きな原動力となります。以下のバナーをクリックして、ランキング・アップに、ご協力ください。
また、明朝4時に、「司法試験ブログ・予備試験ブログ」でお会いしましょう!
▼本日午前4時更新の「合格ブログ(成川豊彦日記)」は、司法試験・予備試験の受験生にも参考になるので、ぜひ、ご覧ください。
【願書受付開始】
平成31年司法試験予備試験の願書受付が、始まりました。
2019年1月21日(月)から
2019月2月1日(金)までの受付期間です。
www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00234.html
———————————————
【正しい日本語の書き方】
「どのように書けば、よいか」
「説得力のある文章の書き方とは」
読者の皆様の要望に応え、スクール東京では、
このたび「正しい日本語の書き方」を出版しました。
(Discover〈ディスカヴァー〉より、定価1,500円〈消費税別〉)
文章の書き方のノウハウ満載です。
書店やネットで、ぜひ、ご購入を。
【司法試験・予備試験の個別指導予備校「スクール東京」のおトク情報】
● メールマガジン登録
● フェイスブック
● ツイッター
● お悩みやご質問は、お気軽に「成川先生へのメール」まで。
● 全国どこでも、講演に駆けつけます! お気軽に「成川先生・講演のご依頼」まで。
【2018年10月19日(金)発売!】
「悪文・乱文から卒業する 正しい日本語の書き方」が、Discover21様から発売となります!増補改訂で、更に使いやすくなりました!https://amzn.to/2E377oF
この記事へのコメントはありません。