今週も、また日曜日が来た。“プロフェッショナルな勉強法No.282”を、どうぞ。
▼「身内の受験批判を、試験問題と思って受け止める!」。
Aさん(30歳・男性)には現在、奥さんと、幼い子が2人いる。法科大学院・未修コース(3年)、を修了したが、卒業1年目で司法試験にパスできなかった。予備校の2年合格目標の一括講座・答練セット(100万円)を購入して、勉強をゼロからやり直している。5年前に会社を辞め、給料から蓄えた預金はみるみる減っていく。通帳を見て、耐えられなくなった妻が「将来、息子が進学するお金がなくなりそう」「これ以上、あなたの受験費用で、出費を取られたくない」と泣きながら訴える。この種のできごとが勃発・・・
<×:スべる人>
(1)周囲の苦言に、耳を貸さない。「俺が働いて貯めた金だから、どう使おうが俺の勝手」。
(2)家の中に冷たい空気。その後も、夫婦げんかが耐えない。
(3)数ヵ月後のある日、自宅に帰ると、誰もいなくなった居間のテーブルの上に離婚届と印鑑。
(4)傷心から立ち直れない。2回目の司法試験も、短答落ち。
<〇:受かる人>
(1)配偶者の“悲鳴”を聞いて、「一日一生」「自分の精神と身体をもっと強くしよう」と決意。
(2)相手に、「挑戦する楽しさ」を話して聞かせる。受験に挑むことに、共感を持ってもらう。
(3)それ以後、家内は健康な食事を作り続けてくれる。子育てに手を抜かず、少々の時間、アルバイトにも出てくれる。Aさんの受験を知って文句を言う親戚筋にも、裏で色々と説明をしてくれていた。
(4)家族から力をもらって、2回目の本試験で、ついに論文合格にこぎつけた!
<合格ポイント>
(1)司法試験・予備試験、や認会計士試験、医学部受験などは、競争率が高く、人生の大勝負である。自分のあらゆる側面を変えなければならないかもしれない。この一大決心に対して、家族や親戚を見渡すと、①反対する人、②賛成・応援をくれる人の2種類が、“必ず”存在する。あなたを取り囲む人間関係は、現実の社会の縮図でもある。
(2)「スベるAさん」は、批判する配偶者を説得するという苦しい作業から逃げてしまった。受験の合否には、自分の社会に対する考え方(常識力)が大きく影響する。このお粗末な対応では、試験委員を納得させるのは無理。
(注)「身内をカマせないうちは、試験委員をカマせない」の好例。
(3)「受かるAさん」は、「生活の安定と子の養育」、「受験」という、一見対立する2つの考え方を、抽象化してより高い次元に昇華した。「目標に向かって自分を高めて努力することが互いの人生・家庭を豊かにする」ことを発見し、説得の材料にした。相手は自然と反論せず、賛同する。この思考力は、特に論文式試験で、非常に役に立つ。
(注)「弁護士になってたくさん稼いで、今よりいい生活させるから!」は、近年の業界事業からすると、出さない方が無難。「弁護士が増えて、ぜんぜん食べていけないって聞いてるわよ!」と反論されるのが関の山かもしれない。
<裏技>
(1)隠れたところで、倹約してくれている家族に、日々、感謝の気持ちを伝える。
(2)「母親が勉強すると、子供も何も言わなくても自分で学習するようになるらしいよ」「君も、僕の受験を機に、何か新しいことをやってみない?」と勧めてみる。
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