【令和６年予備試験　論文式試験合格発表】
令和6年12月19日（木）
【令和６年司法試験　最終合格発表】
令和6年11月6日（水）
カウントダウンは，こちらのページです。

いつも，読んでくださりありがとうございます。
スクール東京では，令和６年の短答過去問の解説制作をしています。
最速で皆さんに短答過去問集をお届けできるよう，頑張っています。
ところで，司法試験民法短答の第１１問に，所有者不明土地・建物管理命令に関する問題が出ていました。
令和３年改正の立法で，初めて出題されたものです。
試験委員から，「勉強しておいてください」のメッセージです。
来週９月２９日（日）１６：００～から，「スク東先生の勉強会」があって，詳しく扱おうと思います。
（初回参加の方は，無料です。）
突然ですが，あなたは今，どんな所にお住まいですか？
周囲の様子は，どうでしょうか。静かですか，それとも，騒がしいですか？

歩く道すがら，土地や建物に目を向けていると，空き家・空きビルが見つかることがありますね。
敷地には建築許可証が掲げられていて，「工事開始：令和元年●月●日～　株式会社▲建設」云々…
ところが，一向に建物解体や建設工事が始まる気配がない。
土地の有効活用ができない。「民事上の権利関係で揉めてるんだろうか…」など，いろいろと想像してみます。
しかし真相は，外からまったく分かりません（当たり前ですが…）。
全国に，こういった，所有者不明・不在の土地・建物が増え続けています。
不動産の取引や公共工事の障害となったり，崩れかかって隣家に迷惑をかけていたり，問題が多いといいます。
原因は，不動産の相続がうまくされないこと。子が独立して実家を出て，親が高齢化し，土地や建物の管理ができない。
固定資産税を払ったり，修理，補修などです。親は８０歳・９０歳代で，目も見えにくい，体力も衰える。そのうちに親が亡くなって，その配偶者や子も，（法律上の相続は発生しても），手続が全然分からないから，ほったらかし。そのうち相続人も亡くなったりで，気付けば数十人に（共有など）権利関係が分散して，不動産を処分したくても手も付けられない。一体，誰に連絡を取れば，そして，どんな手続きを求めるのか…，途方に暮れてしまいます…。この状況ですから，令和６年４月１日より，「相続登記の義務化」が開始されました。正当な理由なく相続登記をしないと，１０万円以下の過料（あやまちりょう，※刑罰ではない）というペナルティ付きです。高齢の方は，もう，ほんとうに大変です。晴天の霹靂とは，このことです。複雑化した状況なら，司法書士や弁護士に頼むもの手ですが…。費用は高そうだし（泣）。そこで，司法試験・予備試験の合格を決めるあなた，あなたの出番です。不動産を巡る物権関係（登記など），相続関係の基本的な知識があれば，勉強途中のあなたも，ご家族やご親戚にアドバイスできます。人は必ず亡くなる。「相続で権利関係が複雑化する前に，何とかしよう」と声をかけてみてください。試験合格は困難な道かもしれませんが，足元を見ればできることは，あります。あなたの勉強の知識をいかして，周りの人を助けてください。みんな，あなたの助けを待っています。がんばっていこう！

絶対合格！！

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